ローマにはA線とB線という2つの地下鉄が走っていますが、その路線が交わる中心駅であるテルミニ駅からA線で30分位南へ下った所にチネチッタ駅に到着します。

　地上へ上がるとそこにイタリア最大の映画撮影所が「CINECITTA`」があり、当店はそこから名前を拝借しました。英語にするとCinema Cityとなります。1936年イタリア王国の指導者ムッソリーニ総統によって建設されたのが始まりです。当初はプロパガンダに映画を利用しようとしたための施設でしたが、第2次大戦後の50〜60年代にルキノ･ヴィスコンディやフェデリコ･フェリーニ等に支えられたイタリア映画全盛期を迎え、合わせてハリウッドの大作ものもコストパフォーマンスの良さから多くの作品が撮影されました。　80年代には経営危機から国営化されましたが、現在では映画のみならず、テレビ番組の収録にも使用されていて、ヨーロッパで有数の撮影所であり続けています。

　フェデリコ･フェリーニ監督は設立50周年に当たる1987年にチネチッタそのものを題材にした映画「インテルビスタ」(「Federico Fellini's Intervista」)を製作しています。

　当店のロゴはこの撮影所のものを基に作りました。何かの映画のスタッフロールで同じ様なマークをご覧になる機会があるかもしれません。

　当店で毎月発行している「Subaugusta通信」のスバウグスタとはチネチッタ駅の隣駅の名前で、その地上に上がると「CINECITTA` DUE」があります。そこは決してチネチッタ第2スタジオではなく、何の変哲もないショッピングモールです。